第2回 藤堂叶倫朗読公演 霜月の会

「ラブレター」 浅田次郎作

会場

近江楽堂〈東京オペラシティ3階〉

開演

2018-11-24 14:00:00

作家

浅田次郎

作品名

ラブレター

演者

朗読:藤堂叶倫 ピアノ:樋口真千子、木村洋子

公演メモ

2016年に引き続き、 浅田次郎作の短編集「鉄道員」の中から選んだ作品で、今回は「ラブレター」を朗読させて頂きました!浅田氏は、“事実は小説より奇なり”を地で行った作品であると記しています。主人公の吾郎がそうであったように、白蘭の悲しくもひた向きな心に、当日は満員のお客様と共に、胸を打たれ思いをはせる事が出来ました。公演にあたり支えて下さいました多くの皆様、本当にありがとうございました。ここに心より感謝申し上げます。
「ラブレター」ご挨拶

「ラブレター」朗読にあたり

下記はチラシ裏面記載内容からです

「ラブレター」は、1996年『オール讀物』に掲載され、翌年に刊行された浅田次郎氏の処女短編集『鉄道員』に収録されました。浅田氏は、全8作品から成るこの短編集の巻末に「ラブレター」は過去の生活で身近に起こった出来事であり“事実は小説より奇なり”を地で行った作品である。小説の素材は求めるのではなく与えられるものだと痛感させられたと記しています。確かに「ラブレター」はフィクションで全て作り上げるには、きっとあまりに気恥ずかしく、発想し得ないストーリーだと感じます。人の心を、大きく揺さ振るものはやはり事実に基づいた発想なのでしょうか…
この短編集単行本初版に巻かれたオビには “あなたに起こる やさしい奇跡。”とキャッチコピーが載せられたそうです。私もこの作品群は、生まれ持っての境遇や現実を感情のバランスを崩しながらも生きる為に受け入れ、努力して努力した末に訪れる奇跡だと得心しています。前回の朗読公演で取り上げさせて頂きました同短編集の「うらぼんえ」に引き続き“読者の心に小さな奇跡が起こってくれるなら幸いである”という作者の願いに沿い、今回も皆様と共に奇跡を共有することが出来ますように朗読させて頂きます。

2018年9月 藤堂叶倫 記

 

 

シェアー

他の公演情報

「十三夜」語り中

第4回 藤堂叶倫 語り公演 霜月の会

本日は、お忙しい中、また秋の休日、多くのご予定がある中から当公演へのご来場を選んで頂きまして心より感謝申し上げます。
さて、お気付き下さった方もいらっしゃるかも知れませんが、是迄の私…..

令和3年度(第76回)文化庁芸術祭参加公演

〈下記プログラムより引用〉

2016年にこの「うらぼんえ」の初演を行いました。その折、来場してくれた友人、故・秋山雅子氏から「藤堂さんこの公演は、是非“文化庁芸術祭参加公演”に応募…..

コンテンポラリー・ホライゾン

昨年に引き続き6人作曲家の先生方による朗読と音楽のコラボレーションです!
今回は作曲家として管楽器や弦楽器曲をはじめとする多くの作品を提供し高評を得る前田正博先生のご依頼で、雨月物語…..

「夢にしたたるしづくのやうに」終演後

コンテンポラリー・ホライゾン

6人作曲家による朗読と音楽のコラボレーションです!
今回は作曲家の二宮毅先生のご依頼により「夢にしたたるしづくのやうに」を朗読させて頂きました。
作品は、栗原寛氏の「夢に…..

上部へスクロール